中学受験と高校受験どちらにするか?(3)

「中学受験と高校受験どちらが良い?その2」の続きです。

中学受験と高校受験の違い
(抜粋再掲)

まとめると、こうなりました。詳しくはその2を見て下さい。

❶科目と向くタイプ

「ひらめき型」向き←--→「コツコツ型」向き

公立中高一貫 私立高校 中学受験 公立高校
(思考型のみ) (難しめ三科) (算国理社) (易しめ五科)

❷要素・期間と向くタイプ

万人向き←-→「良い子」向き
「勢い」型向き←---→「コツコツ」型向き
中学受験 私立併願 公立推薦 公立一般
私立一般 私立併願 公立推薦 公立一般
客観のみ短期決戦←---→主観混じり長期戦
(当日試験のみ)  (評定→試験) (評定→試験+評定)

❸受験態勢と向くタイプ

自分を持ってる子向き←-→周囲に合わせる子向き
高校受験    中学受験
(態勢作り難い)   (作り易い)

以上をベースに判断を行います。

スポンサーリンク

コース別
中受と高受どちら?

付属校狙い(エスカレータ)
(抜粋再掲)

私立大学附属狙いの場合、中学受験できる環境があるなら中受で入るほうが簡単。一生に一回のチャンスのつもりで頑張ってみるのが良い

もし中学受験が駄目でも、真剣に勉強した経験を生かせば上位公立高校から指定校推薦などでマーチ以上の私立大学も十分狙える。

詳しくはその2を見て下さい。

次は、中高一貫校からの難関(国立)大学受験を狙っていた場合です。この場合は、中学受験をやめて高校受験で公立と私立どちらを目指すかで変わります。

中高一貫狙い(難関大学受験)の場合1
私立高校受験に切り替え

あまりないケースだと思いますが、中学受験をするのと付属でない上位私立高校を受験するのとどちらがよいか?考えます。

検討

要素順に検討していきます。

❶科目と向くタイプ

「ひらめき型」向き←--→「コツコツ型」向き

公立中高一貫 私立高校 中学受験 公立高校
(思考型のみ) (難しめ三科) (算国理社) (易しめ五科)

科目を考えると「ひらめき型」なら高校受験もありです。英語のレベルが高くないとダメです。

科目に関しては、もう一つ注意することがあります。高校受験で私立を第一志望にすると、どうしても「理社は受験で使わないので程々でいいや」となってしまいます。これがかなり危険です。

大学受験で「私大文系志望」にしたら最後、「理系志望」はもちろん「国立志望」に進路を変更するのもほぼ無理なのと同様で、「理社はいいや」と思ってしまうと定期テストでの理社の成績が下がって評定(内申書)が下がってしまうので、公立高校受験では相当レベルを下げないといけなくなります。

また理社のどちらかが出来ないと大学受験が出来ません。さらに英語や国語の文章読解では人文科学(社会)や自然科学(理科)の知識がないと不利になるので、理社が出来ないというのは後の大学受験にもかなりのマイナスになります。

❷要素・期間と向くタイプ

万人向き←-→「良い子」向き
「勢い」型向き←---→「コツコツ」型向き
中学受験 私立併願 公立推薦 公立一般
私立一般 私立併願 公立推薦 公立一般
客観のみ短期決戦←---→主観混じり長期戦
(当日試験のみ)  (評定→試験) (評定→試験+評定)

ここはあまり変わりませんね。「コツコツ型の「良い子」なら併願をうけるチャンスが広がるくらい

❸受験態勢と向くタイプ

自分を持ってる子向き←-→周囲に合わせる子向き
高校受験    中学受験
(態勢作り難い)   (作り易い)

実は「私立●●高校」に入るという目的意識を(表面的に)持ち続けるのは意外に簡単です。なぜなら上で述べたように「私立高校受験=理社は出来なくても良い」と考えると「私立志望」と言っていれば勉強がラクになるように見えるからです(笑)

実はそんなことはなく、英数国三科目が学校のレベルを遥かに超えるレベルになっていないといけないのですが、学校の定期テストと部活動をこなしながら、この意識を持ち続けるのは厳しい進学塾に入っていない限り非常に難しいでしょう。

結論

というわけで結論を言うと、中学受験をやめて高校受験で付属でない私立を目指すのはオススメできません(入った後も中入生に追いつくために生徒も学校も苦労します。だから高校募集を停止する難関高校が増えています)。

中高一貫狙い(難関大学受験)の場合2
公立高校受験に切り替え

こちらはよくあるケースだと思います。中学受験するのと地元のトップ公立高校を目指すのはどちらが良いか考えます。

検討

要素順に検討します。

❶科目と向くタイプ

「ひらめき型」向き←--→「コツコツ型」向き

公立中高一貫 私立高校 中学受験 公立高校
(思考型のみ) (難しめ三科) (算国理社) (易しめ五科)

コツコツ型なら相性は良さそう。理社は中学受験の方が難しいくらいなので高校受験では得点源にするのも易しいし、英語も私立のように難しくないので、ちょっと頑張れば得点源にできる。

❷要素・期間と向くタイプ

万人向き←-→「良い子」向き
「勢い」型向き←---→「コツコツ」型向き
中学受験 私立併願 公立推薦 公立一般
私立一般 私立併願 公立推薦 公立一般
客観のみ短期決戦←---→主観混じり長期戦
(当日試験のみ)  (評定→試験) (評定→試験+評定)

ここがかなり変わります。成績だけでなく先生に評価される「良い子」タイプでないと評定が低くなって足を引っ張られます。

❸受験態勢と向くタイプ

自分を持ってる子向き←-→周囲に合わせる子向き
高校受験    中学受験
(態勢作り難い)   (作り易い)

ここはいつも同じで、トップ公立高校を目標にコツコツと努力を続けられる子なら高校受験でも大丈夫かもしれません。

結論

「目標に向かってコツコツ努力できて、先生受けも良い子」(一言でいうと「大人」?)なら高校受験に切り替えても大丈夫でしょうか…

スポンサーリンク

結論:中受から高受に
切り替えても大丈夫なのは…

大丈夫かもしれない
2つのケースはコレ

中受から高受に切替可能
  1. 英語が超得意でコツコツ型の意思の強い子が私立附属を高校受験するケース
  2. 先生受けが良いコツコツ型の意思の強い子が公立を高校受験するケース

大学附属校を志望している場合は、「英語の学習がかなり進んでいて、目的意識をもってコツコツ勉強できる子」なら私立大付属高校受験を目指してもよいかもしれません。

中高一貫校を志望している場合は、「目標に向かってコツコツ努力できて、先生受けも良い子」(一言でいうと「大人」?)なら公立高校受験に切り替えても大丈夫かもしれません。

結局、目的意識をもってコツコツ学習できる子でないと、高校受験に安易に切り替えるのはオススメできないという結論になりました

お礼など

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事はできるだけ客観的になるように、受験産業に関わる者のポジショントークにはならないように、慎重に構成して書きましたが、結論としては自分の20年の講師経験からくる実感を補強する結果になってしまいました…

そこで、「ここがおかしくない?」「それホント?」「そこはアンタの独断でしょ!」等…皆様のご意見をお聞かせ下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました